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2007年11月22日 (木)

07.06.15 帰国初日

やられた。深夜の2時30頃だった。両大腿部の内側にパイプが入ったように、固くなっていたかと思うと、強烈な痛みを伴って、筋肉が攣りだした。居たたまれずというのは、このことだろう。ベッドから抜け出すのも難儀だったが、そのまま、洗面所に吊り下げてあるドライヤーを手探りで触る。電源を入れて熱風を痛みが走る大腿部に当てる。左手で洗面所の灯りを付ける。モーターの音が鳴ったことで、カミサンが起きてきた。湿布薬を出してきた。後で、バンテリンを塗るから、心配しないで寝てくれと追い返す。「今日もデッキゴルフやるのなら、ごめんだぜ……」体がそう訴えているような痛みである。大腿部の付け根を温めると一番効果的だと、昔スポーツトレーナーに聞いたことから、攣った場合の応急手当として「ドライヤー様」の熱風に頼っている。パジャマの上から火傷しそうな近さで当てる。5分経った頃ようやく筋肉が緩んでくれた。そこにバンテリンを懸命に塗り込む。

しばらくは立ったままの姿勢で、溜まっている新聞の束を読んだ。そして、メールの受信チェックをしてみた。2352通の他に、なんと迷惑(スパム)メールが1985通もあった。留守を知らない方へのお詫び返信をこれから徐々に打つのだが、いつまでかかるかだ。これから、段ボール箱一杯分の新聞と、1箱の半分分の郵便物もある。今日は一日中これを読むことになる。パジャマ姿で過ごしたいが、夕方には、手荷物以外の、横浜港で委託した日通の宅配便、段ボールがドンと届く。

HDDに録画しておいたTV番組も早く見終わらないと、いざという時に録画容量が不足してしまう。そして、来週から8月までは、待たせた学生との授業がある。 が何よりも先にしたいのは、生まれたばかりの次男の子供に対面したい。今日の最優先はそれだ。

 

P1030580P1030578 昨日、気象庁は「東京が梅雨入りした」と言った。だが今日はなんと真夏日。いったいどうしたというの か。日本は社保庁だけでなく、気象庁まで変だ。僕も数日前から、左手が痺れ始めてきた。脊椎がずれて血行が悪くなっているのか。デッキゴルフのし過ぎでしょとは、呆れ顔でいうカミサンの弁。 Img_9676P10003041_2P1000307 今朝も、神戸に向かう遠州灘辺りで、パックを叩いているスイスイ・マダム工藤の笑い声が響き、ロング・キング松田のアチャアアというバンザイする姿とオートボケ・デビル高嵜のニタリ顔が、眼に浮かぶ。僕には、42戦をこなしたが、もう体力的には限度だったのだ。

そのにっぽん丸は、神戸入港の後、休む間もなく北上して、礼文島に向かう。今、世界一周クルーズ中の飛鳥2は、12日パナマ運河を通過したところだ。ぱしびは、キュラソー(オランダ領アンティル諸島)に寄港している。そして5日後の17日、追いかけてパナマ通航予定だ。いずれも、満室で航行していると聞く。日本のクルーズイヤーは本格的にそのサービスを問われる時代に入ったと言える。この三隻を卒業し外国籍船に乗り込む日本人が、世界の寄港地で誤解を与えないように振る舞うこと、海外で活躍している邦人の誇りを傷つけないことを願う。シニアの船客が多く、世界を回る。どうやら、日本人が長寿であることから、日本は、「スシ」「トウフ」などの食生活も、「マッサージチェア」や「ウオッシュトイレ」などの生活品も「ケンコウ」というイメージで結びついているようだ。尤も、米国の新聞では、日本人には近頃政治家に「武士道」の品格が失われてきたとも書かれる。然し「イチロー」にはそれを見ることができるという。我々はどうだろう。

Img_7143 先に、地球を横に世界一周クルーズしたので、今度は縦にした。横の時は、中国、インド、イスラムと世界の文化の流れに沿って、十字軍の足跡、キリスト教文化などから、徐々に西欧的な都会光景を目にしたが、最後のアラスカで、西欧文化の極みとなる排気ガス汚染が大自然を壊していることを警告された。今度は、アジア系の民俗がいかにして海を乗り切り、クック船長に負けず劣らずの航海術で北米まで帆を操ったか、ラピタ人の航路を辿った。そこには、石器時代を思わせる生活が残っているかと思えば、缶詰などの保存食生活や歩かない車社会で急激な糖尿病を患う島民、そして衛星TVにより、異国の文明に戸惑っている姿があった。西欧人による文明の利器が環境破壊を生じさせ、温暖化が季節を変えさせていることを目の当たりにした。横軸と縦軸のクルーズは、生きていることの検証でもあった。

南洋航路は寄港地の少ないことが幸いして、航海日を長く楽しみながら、デッキゴルフ三昧をした。その分、海洋動物たちの姿は余り目にすることがなかった。彼らは、既にアラスカ方面へ北上している時期だった。

 

 P1050240 071108_20530001 水墨画家・王子江の個展を銀座で、ジャズチェロリスト・吉川よしひろのコンサートも都内で3回、一龍齋貞心会の講談も日本橋亭で数回、 また、過日は古今亭菊の丞さんが、北村英治とのトークショーを企画し、上野鈴本演芸場で初のクラリネット生演奏があった。囲碁の山本先生と一緒になった。洋上で知り合ったアーティストの方々と下船して繋がっているのも、ロングクルーズの賜物P1050114Dscf0612Dscf0610である。

  



 これで、250泊を越えたクルーズはひとまず終わった。帰国して、戦友と日本デッP1040576_2キゴルフ協会を設立した。これからは陸デッキゴルフリンクを姫路の他関東地区に創れれば嬉しい限りだ障害物のある不規則なスペースでもいい、床面の緩い高低も構わない。使われていない体育館、屋上テラス、テニスコート、駐車場など探してみたい。 現在は、MPOAS系の(にっぽん丸、ふじ丸*写真 は、全天候型2面を持つふじ丸後部デッキの右舷側)船客しか、デッキゴルフを楽しめない。陸でショットするか、船上でショットするか。

もう一度ロングクルーズをするために、せっせと宝くじを買おう!日本宝くじ協会によると、1年間に1回以上買った人は日本人の498%もあるそうだ。年末ジャンボ宝くじで1等が当たる確立は、東京ドームに敷き詰めた新聞紙へ、天井から針を落として新聞活字の1文字に刺さる確率と同じくらいだと読んだことがある。佐賀駅前の売場がよく当たると専らの噂だが、そこまで遠出するなら交通費で宝くじの枚数を増やしたい。その宝くじ、大事する余り、しまいこんだ場所を忘れてしまうことが何度もあった。一番駄目なのは、僕自身なのだ。

 

Img_6122P1030234Img_2406 地球が「水の星」であることをクルーズで堪能し、デッキゴルフを知った。僕のいわば、麻薬は、潮風に吹かれ、揺れる鉄板の上で遊ぶデッキゴルフだった。Img_6126 Img_6851 Img_6147 頭を過ぎるのは、何日にも亘ってプレイした戦友の姿だ。乗らなければ解らない洋上生活。フェリーに酔ってしまった僕が、クルーズが堪らなく好きになるなんて信じてくれない同期生に、また性懲りもなく、クルーズの効果を説得して回ろう。そして、休筆していた07年次の世界一周クルーズ航海日記を、記憶の薄れないうちに再び書き始めことにしよう。

・・・・・・・・・・・・・・・*この航海日記で多くのデッキゴルフプレイの写真を快くお提供下さいまた高木ご夫妻に、深く感謝申し上げます。

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